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I’m gonna hold you ’til your hurt is gone.
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I
ndex
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「あーあ平和ボケしちゃいそう!」
武田が天下を統一してから早1年。
よっぽどやる事が無いのか
嫌がらせのように人の部屋でくつろいでいる忍。
ハッキリ言って、邪魔なんだけど!
― 愛ってなんだ? ―
「たまには散歩にでも行けば?」
「ちょっとちょっと、人を引き篭もりみたいに言わないでよ」
「え?違うの?」
「違いますって!!」
ちゃんと仕事してるし、と言う佐助の言葉を
右から左に聞き流して、茶を啜る。
「熟年離婚ってこんな感じなのかしら…」
「ブッ!!な、なに言ってんのッ!」
「いやぁ、なんとなく」
お茶を吹き出しかけて咽ている佐助を横目で見て
は自分の湯のみにお茶を継ぎ足した。
「飲む?」
「…」
「………………佐助?」
返事が返って来ない所をみると、
どうやら何か考えてるらしい。
しばらく目にしていなかった表情に見惚れていると
急に顔を上げた佐助と目が合った。
「これって倦怠期って言うんじゃない?」
「…は?」
「倦怠期って事は何時もと違う刺激が欲しいって訳っしょ?」
「…」
「って事で」
「昼間っから盛らないでね?」
「…きびし〜ねぇ。やんなっちゃう!何で解ったの?」
「女の勘?」
って言うか、長年一緒に居れば
考える事が手に取るように解るようになるわよ。
お決まりパターンだしね。
「幸村様はなにしてるの?」
「真田の旦那?何時も通り大将と愛を確かめ合ってるよ」
「……………そういう仲だったの………?」
「冗談!!有り得ないでしょ!殴りあってんの!!!」
「あっ、そ…そうだよね!!」
あー…ビックリした…。
思わず湯のみを割ってしまう所だったわ。
「あ、俺良い事思いついた」
「良いこと?」
「そ。って今まですぐソコの街にしか行った事ないだろ?」
「うん」
「ちょっと遠くまで行ってみたいとか思わなーい?」
「……それって、旅行に行くって事だよね?」
「そ。どう?」
「つ…連れて行ってください!!」
「よし!決まりだな。いつ行く?」
「明日にでも!」
「よし、じゃあ旦那にお願いしてくるわ」
一緒に出かけられる事が嬉しくて
幸村様にお暇を頂きにいく佐助に満面の笑みを向けると、
「いいねぇ、その顔!」
ヒュゥ、と口笛を吹いて佐助はその場から姿を消した。
半刻後。
「どぉ?準備捗ってる?」
「ッキャアァァァ!!!!!」
奴は天井から突然現れた。
「はは、良い反応!」
「い……入り口から来なさいよ!!」
「おー恐い恐い!明日の朝迎えに来るから。じゃあね」
用件だけ伝えて佐助はスと天井裏に消えた。
「忍の力の無駄遣いだ…」
「そぉ?結構良い使い方だと思うんだけど」
「まだ居たの!!?」
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次は旅行編と言う事で!
でもなにも考えてない(ぇ)
熟年離婚とか言ってるけど2人は結婚してる訳じゃないです。
好きに解釈してもらって構いませんが…(笑)
モドル