* *  I love you more than life itself. * -   * * - ndex
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「何してんだ。行くぞ」


「あ、オイ待てよ!」





荒地に咲く一輪の大きな花に目を奪われた。


その名はアマリリス







― アマリリス ―







「置いてくなんてひでぇじゃん」


「花なんか見てんのが悪ィんだろ」


「んなコト言ったってよー…」





思わず摘んでしまった桃色の大きな花を手にデイシャは神田の後を追いかける。


花が痛んでしまわないように片手でそっと花弁を防御しながら。





「お前は良いじゃん、モテるから」


「……気持ち悪りっ」


「うっせ!解ってるよ!」





追いついてきたデイシャを一瞥してそう言った神田に反論する。










昔、あの子が好きだと言っていたこの花。


花なんて興味も無かったけど、それを聞いた時、一度だけ調べて見た事がある。





アマリリス


花言葉は、誇り・内気の美しさ


暖かい所に咲くというこの花はあの子にピッタリだと思った。










「喜んでくれると思う?」


「誰がだよ」








少し考える素振りを見せて、神田は「喜ぶんじゃねぇ?」と言った。











幸か不幸か、彼女は談話室に居た。


一瞬ためらったが、花が痛む前に渡そうと思い、そっとに近づく。


なんの事は無い。


俺達は恋人同士でも何でも無いんだから。


そう言い聞かせて彼女に声をかけた。





「よぉ」





後ろ手に花を隠しているこの姿はとても滑稽なものに見えるんだろうな、と


遠く離れた所から見ているであろう神田のほくそえむ顔を思い浮かべながらふと思う。





「お帰り、デイシャ」


「ただいま。悪いな、邪魔して」


「いいのよ。座る?」





自分の横の空きスペースを手で示して、はデイシャに席を勧める。





「いや……」





言葉を濁して、の友達に目を向けると、


デイシャの意図に気づいたのか、彼女達は意味深な笑みを浮かべて席を離れた。





「笑うなよ」


「うん」





困惑した顔で自分を見上げているを視界に捕らえ、目を閉じると静かに息を吐いた。





「ずっと前、好きだって言ってたじゃん」





差し出された花を見た瞬間の、彼女の嬉しそうな驚いた顔は多分一生忘れないだろう。





「ありがとう、デイシャ!」


「あぁ別に……良いんじゃん」





どういたしましてだろ!と心の中で突っ込みつつも、


顔には自然と笑みが浮かんで来たのが解った。


多分ソレは、桃色の花を嬉しそうに指で優しく撫でるが目の前にいるから。


ガラでもない事をして、よかったと思う。





「部屋に飾っておくね」





「おぉ」





嬉しそうに花を抱えてソファから立ちあがったに再度御礼を言われた。


突然のコトで返事に詰まっていると彼女は早足で自分の部屋に戻って行った。





「よし!!……って、何がだよ」


自然に出てきたガッツポーズを半ばやけくそ気味に降ろし、


倒れこむようにが座っていたソファに座った。





「疲れた…」














桃色の大きな花に目を奪われ、摘み取った。


彼女に似ている、可愛いその花の名前はアマリリス









End







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デイシャ…こんなんで良いでしょうか。

素直で古風なイメージが彼にはあります。神田とはマブダチ!

た、ただキャラクターが掴めてないです…!!!精進します…!!

でももう書く事はn(ry

え、何故ヒロインはアマリリスが好きかって?

そりゃあ私の目の前にアマリリスがあるからさ!

それでわ、飛鳥猩さんからのリクエストでした!


モドル