*
*
I’m gonna hold you ’til your hurt is gone.
* - * * -
I
ndex
*
*
*・,,・*
*
*・,,・*
*
*・,,・*
*
*・,,・*
*
*・,,・*
*
*・,,・*
*
*・,,・*
*
*・,,・*
*
*
沢山のプレゼントも祝いの言葉も
キミの前では何の意味も持たなくなる。
たった一つ。
「砂金……か」
サラサラと指の隙間から落ちて行く金の砂。
政宗が手を高く上げると
受け皿に上手く収まる事が出来なかった砂が
畳を金に染めて行った。
「小十郎、アイツは?」
「自室に居られるかと」
「そうか」
政宗は退屈そうに自分に送られた品々を一瞥して
再び手の中から砂金を落とし、皿の上に山を作った。
子供の砂遊びの様に繰り返されるソレを眺めていると
政宗は急に指についた砂金を叩き落として立ちあがった。
「何処へ行かれるのです?」
「決まってんだろ」
「…早めに戻ってきてくださいね、後がつかえてしまいますので」
「Thank you」
先程から謁見、謁見で軽く部屋に軟禁状態だった為
客足が一時的に途絶えたこの期を逃すまいと
政宗は小十郎に礼を言うと走って部屋を出た。
「邪魔するぜ」
「政宗…?」
「安心しろ。抜け出してきた訳じゃねぇよ」
の前に膝をついてその頬に触れる。
少し無骨な政宗の指がスッと頬を撫でると、
金色の粉がその軌跡をなぞった。
「綺麗だ」
突然の政宗の行いに戸惑うを他所に
唇を重ねて抱き寄せると
いつもと変わらない温かさと安心感に包まれた。
ずっと求めていた感覚に酔いしれ、目を閉じる。
「らしくねェな…」
「え?」
政宗はの腕が自分の腰に回ってきたのを感じて
声を出さずに笑った。
「俺も歳取ったなって言ったんだよ」
嘘だ、って言うの唇をもう一度塞いで、
より強く抱きしめ、その身体を離した。
「そろそろ戻らねぇと」
「あ、待って!プレゼント…」
「No、今は駄目だ」
「…どうして?」
「俺のモンだから」
「なにそれ?」
「その他大勢にしたくねぇんだよ」
「…」
「っーか、夜にと一緒に頂いた方が美味しいだろ?」
「ッ…!」
「じゃ、またな」
そう言って障子を開けると、
今まさに政宗を呼ぼうとしていたらしい小十郎がいた。
「政宗!!」
「なんだ?」
「誕生日おめでとう」
「I love you、」
にやりと笑って政宗は最後までを見据えたまま
両手でゆっくり障子を閉めた。
End
---------------------------------
政宗、誕生日フライング夢(笑)
甘……???寧ろ意味が解らない。
シリアスで行こうと思ったけど、途中路線変更しますた。
アイミナギルゥー!!
モドル