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I love you more than life itself.
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I
ndex
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「ねーフェリ、前髪切って?」
「ん、いいけどどうしたの?」
「私下手なの。自分でやるとパッツンになっちゃって」
「そっか!じゃあやってあげる」
ありがとう、と言って近くにあったハサミを渡すとフェリが僅かに首をかしげた。
かと思えば、ルートから(強制的に)貸してもらった重たそうな本を閉じて
フェリは何も言わず私の部屋から化粧箱を持ってきた。
「別にいいのに・・・」
「だめ。折角綺麗なんだからちゃんとしないと」
「キレイ、かなぁ・・・私はあんまり好きじゃないんだけどな」
「えー何で?東洋の神秘って感じで可愛いよ〜」
「あ、ありがとう・・・」
「あは!照れちゃって可愛いなー!」
ちゅ、とおでこにくすぐったい感触。
最近はこういうのにも慣れてきたつもりだったけど、
でもやっぱりまだ恥ずかしい
「じゃあ切るよー。目、閉じて」
「うん」
「どのくらいまで切ればいい?」
「お任せするよ。可愛くしてね」
「了解であります!!」
私の顔に落ちる髪を指先で払いながら少しずつ丁寧にハサミを動かすフェリ
時々顔に当たるハサミの冷たい感覚がくすぐったくて、目の奥が震える。
心地がいいフェリの感覚に身をゆだねていると、
ふと髪を払う左手が止まり、緩慢とした動きで輪郭をなでた。
その指が唇で止まり、感触を確かめるように優しく突く。
フェリ、と呼ぶ私の声は彼の吐息に溶けて消えた。
「ごめーん。なんか、キスしたくなっちゃった」
「ぅん・・・びっくりした。けど大丈夫・・・前髪、は、切り終わった?」
「もう少しかな」
「じゃあ・・・先にお願いね」
「わかったよー、ってあれ?先に?それってどういう・・・」
「もうっ、わかってよ!」
もっとラブラブしたいの!
「・・・!わかった!俺がんばる!!」
「可愛くしてくれなかったらラブラブしてあげないんだからね」
「大丈夫だよ!任せて!俺が最高に可愛くしてあげるから!」
お願いします、と目を閉じる私。
心なしかさっきより浮かれた感じがするフェリ
丁寧なハサミ使いと、時折髪をなでる優しい感覚
とても幸せな夢を見ているみたい。
「フェリ?」
「んー?なに?」
「大好き」
「俺もだよー」
End
イタちゃんでした。友人りくえすとより。
フェリ菊よりは書きやすいですww
この子はほんとヘタレの欠片もないくらいに格好よく書いてみるか
あまーーーーくするか悩むんです。そのままのダメダメな君も大好きだけどねv
モドル