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Life is not worth living without you.
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I
ndex
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誰もあたしを知らない所に逃げてしまいたい。
最近よくそう思う。
だけど、家族も友達も彼氏も失いたくないから
あたしはいつもふつふつと沸き上がってくる気持ちを押しこめて生きている。
― ひとりぼっち ―
「神くーん。さみしーよー」
昼休みの屋上でのんきに紙パックのジュースを飲んでいる
彼の背にのしかかるように抱きついた。
「ここから飛び降りたいとか思う…」
「えっ!?」
「冗談だよ」
秋の少し冷たい風が吹いての短いスカートを揺らした。
「もうそろそろ冬が来るのかな?」
「そうだね。嫌?」
「うーん…。冬が嫌って言うより、3年生になるのが嫌かな」
将来の事とか本気で考えなくちゃいけなくなるし、
勉強だって今まで以上にしなくちゃいけなくなる。
本気でやりたい事が無いあたしには苛酷過ぎる。
「、なんかあった?」
「……わかる?」
「わかるよ。いつも自分から抱き着いて来たりしないでしょ」
話してみて、って言った声が優しくて少し泣きそうになる。
特に何があった、って訳じゃない。
ただ、なんか寂しいだけ。
だから、この気持ちを上手く言葉に出来なくて凄くもどかしい。
「逆がイイ」
そう言ってぎゅっとしていた腕を解いて、
神くん正面に回り込むと、そっと腰を下ろした。
あたしの我が侭に小さく笑って答えてくれるこの人があたしは大好きだ。
「やっぱりこっちの方が落ちつくな」
「俺も」
背中から伝わってくる温かさと、あたしの大好きなその声が
なによりもあたしの寂しさを和らげてくれる。
ねぇ、知ってた?
「あたしね、最近よく誰も自分を知らない場所に逃げた―い!って思うの」
「どうして?」
「わかんない。でもね」
回された腕にそっと触れると、不思議と不安定だった心が落ち着いた気がした。
「みんなと離れるのは嫌だな、って。それはソレで寂しいなぁ、って思う」
「…うん」
「でもね、一番寂しいと思うのは神くんと離れるコトなの」
返事の代りに回された腕に少し力が篭った。
「1回しか言わないからよく聞いてね」
「うん」
「大好きだよ」
fin
神さんって聞き上手そうだなぁ、って思う。
精神的に不安定な時、(大好きだし)本気で傍に居て欲しいと思います。
なんか、「愛してる」より「大好き」の方が信頼できる感じがする。
っていうか…病んでるなァ…。苦笑。
モドル