* * Life is not worth living without you. * -   * * - ndex
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偶に違う道を通って帰ろう、なんて


気まぐれに何時もはスルーする街の中を歩いた。


偶々その時は俺1人で、「腹も減ってるし」と思ってコンビニに入った。



― かけっこ ―




ふらりと立ち寄った雑誌置き場で適当な本を立ち読みしていると、


隣でオヤジがエロ本を読み始めた。


ジャ○プを持って、こっそりその様子を覗き見する。





……このオヤジ、話すっ飛ばして肝心な所だけ読んでやがる。


っていうか読むの早ぇー。あ、絵だけ見てるのか。


しかも相当慣れてんな?あんまり中が見えね……





「あの…藤真くん?」


「は…」


「あーやっぱりー!人違いだったらどうしようかと思った!何してたの?」


「あー…」





何ってお前…。


隣のオヤジのエロ本覗き見してました、なんて言える訳無いだろ。






「これ、まだ今週の読んでなくてさ」


「あぁ、ジャ○プね」


「そ…そうそう、ジャ○プ。は何してんの?」


「ここでバイトしてるの。丁度今上がった所」


「へぇ、バイトしてたんだ?」


「うん。結構前から」


「あ、俺何か食いたいんだけど、オススメとかある?」





とりあえず、隣のオヤジも居たたまれなさそうだし


ジャ○プを持っての後に着いて行った。


本当はコレ買うつもりなかったんだけどな…って言うか…






「ジンギスカン…キャラメル?」


「そう、最近入ったの」


「パス」


「えー、挑戦してみなよ?」


「って言うか絶対ヤバイだろ。パス!」


「えぇー……」


「どうせなら花形にでも食わせようぜ」


「うーんそれも可哀想だしなぁ…。…残念…」






そんなに悲しそうな顔されても、こればかりはちょっと…。


いや待て。


どうして花形は可哀想で俺は可哀想じゃないんだ?


って言うかまず、何でこれがオススメ?






ってさ、もしかしてゲテモノ好き?」


「違うよッ!!これはちょっとした冗談のつもりで…」


「あぁ…本気で進めてたらどうしようかと思ったよ」


「それは有り得ないよ!ヤバそうだし…」


「でも、食べさせる気だったんだろ?……無難にコレで良いか」






当店人気ナンバーワン、の安いパンを持ってレジに並ぶと


店員が親しげに話し掛けてきた。





ちゃんの友達?」


「彼氏です」


「な…え!?違いますよ!?」


「照れるなよ」


「いいな〜彼氏格好良いね!」


「だから違いますって!!藤真くんも笑ってる場合じゃないでしょ!」


「うーんもっと聞きたい所だけど、お客さん待ってるからまた今度ね」





振り向けば…


さっきのエロ本オヤジ!!


ふぅん。さっきの買うんだ…





「ほら行くぞ」


「何処に!?」


「特別に送ってやるから」


「あ―……ありがと」





店を出る時、再び振りかえると


さっきのエロ本オヤジがこっちを見ていた。


…から、敬意を込めてさり気無く親指を立ててやった。


勿論、良い意味の方で。





「ところで、の家ってどっちだ?」


「こっち」


「あ、なんだ俺と一緒じゃん。意外と近所だったりしてな」


「そうだったら笑っちゃうね!」


「じゃ、帰るか」


「うん」












半分実話(笑)

うちの藤真は王子様な所が一つもないです。

期待しないで下さいって言うかここまで来たら

誰も期待しねぇよ、ってな…。






モドル