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Life is not worth living without you.
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I
ndex
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偶に違う道を通って帰ろう、なんて
気まぐれに何時もはスルーする街の中を歩いた。
偶々その時は俺1人で、「腹も減ってるし」と思ってコンビニに入った。
― かけっこ ―
ふらりと立ち寄った雑誌置き場で適当な本を立ち読みしていると、
隣でオヤジがエロ本を読み始めた。
ジャ○プを持って、こっそりその様子を覗き見する。
……このオヤジ、話すっ飛ばして肝心な所だけ読んでやがる。
っていうか読むの早ぇー。あ、絵だけ見てるのか。
しかも相当慣れてんな?あんまり中が見えね……
「あの…藤真くん?」
「は…」
「あーやっぱりー!人違いだったらどうしようかと思った!何してたの?」
「あー…」
何ってお前…。
隣のオヤジのエロ本覗き見してました、なんて言える訳無いだろ。
「これ、まだ今週の読んでなくてさ」
「あぁ、ジャ○プね」
「そ…そうそう、ジャ○プ。は何してんの?」
「ここでバイトしてるの。丁度今上がった所」
「へぇ、バイトしてたんだ?」
「うん。結構前から」
「あ、俺何か食いたいんだけど、オススメとかある?」
とりあえず、隣のオヤジも居たたまれなさそうだし
ジャ○プを持っての後に着いて行った。
本当はコレ買うつもりなかったんだけどな…って言うか…
「ジンギスカン…キャラメル?」
「そう、最近入ったの」
「パス」
「えー、挑戦してみなよ?」
「って言うか絶対ヤバイだろ。パス!」
「えぇー……」
「どうせなら花形にでも食わせようぜ」
「うーんそれも可哀想だしなぁ…。…残念…」
そんなに悲しそうな顔されても、こればかりはちょっと…。
いや待て。
どうして花形は可哀想で俺は可哀想じゃないんだ?
って言うかまず、何でこれがオススメ?
「ってさ、もしかしてゲテモノ好き?」
「違うよッ!!これはちょっとした冗談のつもりで…」
「あぁ…本気で進めてたらどうしようかと思ったよ」
「それは有り得ないよ!ヤバそうだし…」
「でも、食べさせる気だったんだろ?……無難にコレで良いか」
当店人気ナンバーワン、の安いパンを持ってレジに並ぶと
店員が親しげに話し掛けてきた。
「ちゃんの友達?」
「彼氏です」
「な…え!?違いますよ!?」
「照れるなよ」
「いいな〜彼氏格好良いね!」
「だから違いますって!!藤真くんも笑ってる場合じゃないでしょ!」
「うーんもっと聞きたい所だけど、お客さん待ってるからまた今度ね」
振り向けば…
さっきのエロ本オヤジ!!
ふぅん。さっきの買うんだ…
「ほら行くぞ」
「何処に!?」
「特別に送ってやるから」
「あ―……ありがと」
店を出る時、再び振りかえると
さっきのエロ本オヤジがこっちを見ていた。
…から、敬意を込めてさり気無く親指を立ててやった。
勿論、良い意味の方で。
「ところで、の家ってどっちだ?」
「こっち」
「あ、なんだ俺と一緒じゃん。意外と近所だったりしてな」
「そうだったら笑っちゃうね!」
「じゃ、帰るか」
「うん」
→
半分実話(笑)
うちの藤真は王子様な所が一つもないです。
期待しないで下さいって言うかここまで来たら
誰も期待しねぇよ、ってな…。
モドル