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Life is not worth living without you.
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I
ndex
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「あー…もしもし?」
「みっちゃーん」
「か?」
「そーだよ。あのさ、迎えに来て欲しいんだけど」
「はァ?今何時だと思ってんだよ」
「お願いします!!ほんと一生のお願い!お願いっ!」
「……………分かった。どこ行けばいんだ?」
― カエリミチ ―
「フツー歩いて女のコ迎えに来る?」
「うるせぇな。来てもらっただけありがたいと思え」
「うん。みっちゃんには感謝してるよ?最高の友達だと思ってる。ありがと」
「なんか嘘くせーな。ホントかよ」
「ホントだって!みっちゃん大好きだよ!」
俺が言われた通り急いで駅に行ったら、は改札口付近で
ケロッとした顔で俺に大きく手を振った。
そして、開口一番アイツは「歩いて迎えにくんな」とか言いやがった。
ったく…ふざけやがって。
ちょっとでも心配した俺がバカみてぇじゃん。
「っーか、こんな時間まで何してたんだ?挙句に人の事叩き起こしやがって…。
このくらいの距離一人で歩いて帰ればイイじゃねぇか」
「だってね!!………いや、あの……ごめん……」
「べ、別に良いんだけどよ!ホラ、明日休みだし!な!」
「うん…」
が柄にもなく落ちこんでるように見えて、
内心かなり嫌な冷や汗をかいた。
車のライトで一瞬だけ映し出された顔が少しムッとしているようだったから更に焦る。
「どうして私がみっちゃん呼んだか聞きたい?」
「おう」
「凄くくだらないケド、怒らないでね!?」
「わかったわかった」
「今日ね、友達とライブ行って、その後一緒に映画観たんだけど、
その映画がホラー映画で、一人で帰るのは恐いなぁー………って思って…………呼んだの…」
「……は?」
「一緒に居た友達はライブで会った男とどっか行っちゃって!!
で、私一人じゃん!?恐いじゃん!?だから呼んだの」
ごめん!と言っては両手を合わせて、俺を見上げた。
俺は驚きすぎて、ちょっと言葉が見つからない。
「ほんっとゴメン!!!」
「おまっ……お前バカだろ!!?何でンなもん見てんだよ!!
お前そーゆーの見ると寝れないとか言ってたじゃねぇか!!何でそう後先考えねーかな、お前は!」
「ごめんってば!ってゆーか、怒らないって言ったじゃん!」
「怒ってねぇよ」
「怒ってるじゃん!ねぇ、ちょっと落ちつこうよ」
「って、なんでお前がソレを言うかな…」
俺が笑うと、もへらっと子供みたいな顔で笑った。
なんかムカついたから、頭の上に手をのせてみた。
「お。肘置きに丁度良い高さだ」
「ひどッ!?ヒトの頭を勝手に肘置きにしないでよ!」
「じゃあ一言言えば良いのか?肘置きにさせて下さーい」
「そーゆーんじゃなくてね…!」
俺の手を頭の上から退かそうと変な動きをするが面白くて
今度は肩を肘置きにしてみた。(勿論怒られた)
肩の方がちょっと低いけど安定してて良い感じだ。
「もー肘置きにでも何でも勝手にしてください!どーせ面白がってるんでしょ?」
「わかってんじゃねーか」
パッとの肩から手を避けると、は軽く肩を回しながら呆れた声で言った。
「俺サマだからねー、みっちゃんは」
「お前もな」
「さっき見た映画ねー、13日の金曜日みたいな奴だったんだ。じわじわと被害者を痛め付けて…」
「オイオイ、寝れなくなるぞ」
「いいの。今日は泊めてもらうから」
「はァ?どこに?」
「みっちゃん家」
「はァ!?」
「駄目ならウチ来てよ。今日誰も居ないから恐くってさぁー」
なにを言い出すんだこの女…。
いや、コイツはこういう奴だけど、俺だって一応男だし
明日は午後から部活だし。
「お前知ってるか?生きてる人間が一番恐いんだぜ」
「そーだねぇ。でもみっちゃんはイイ人だもんね?」
「まぁ…な」
「遠慮しないの!私とアナタはふかーい仲じゃない」
「いやいやいや……」
っーかどんな仲だよ。ただの友達じゃねーか!
それにそういう問題じゃねぇし。気づけバカ!
「あっ、ほら。私の家が見えてきた!うっわーくらーい!どうしよう!?
誰も居ないはずなのに、鍵開けたら知らない男が出てきちゃったりしたら!」
「知らねぇよ」
「ね、お願い。何にもしないから!」
「何で俺がお前に何かされなきゃなんねーんだよ。逆だろうが、フツー」
「もう何だって良いから来て!」
「いいのかよ!!?」
結局、断わるに断わりきれずの家に泊まる事になった。
泊まるっつても、アイツが寝れないとかいうから、朝までず―――っと映画見てたけど。
勿論、何もナシ。
っーかある訳ねぇ。
こんな色気のない格好で爆睡されたら何もする気にならねーよ。
大の字だぜ、大の字。
「6時か……今寝て起きれるかな、俺…」
End
モドル