* *  I love you more than life itself. * -   * * - ndex
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て?




古いアルバムをめくると出てきた一枚の白黒写真。

写真を撮ると魂を抜かれる、なんて話もあったせいか

みんなお堅い表情をしているのが笑いを誘う。

その中の一人に菊もいた。





「ねぇ菊?この人だぁれ?」





菊の隣に座る外国の女性。

ブロンドの髪に青の瞳が容易に想像できるその美女に少しだけ妬いてしまう私。

もうずっと昔の話なのにね。




「あぁ彼女は・・・この当時の外交官の娘、ですね。当時・・・12歳位でしたか」

「12歳!?菊と同じくらいだと思ってた・・・!」

「はは・・・」





童顔で悪かったですね、なんて菊が零すから。





「ちょ、なんですか!急に抱きつかないでください!」

「だって菊、可愛いんだもん〜」

「可愛いといわれて喜ぶ男がいますか!」

「フェリシアーノとか?」

「い、イタリアさんと一緒にしないでください!」

「あー、いま何気に失礼なこと言ったね?」






1回軽く咳払いをして、菊は少し体を動かした。

そろそろ退いてくれませんか、とでも言いたいのだろうけど

生憎私はもう少しこのままでいたいから、離れてあげない。





「ねぇ菊〜らぶらぶしよ?」

「な、なななんですか急に!!」

「ダメ?」

「ダメです!そろそろ放してくれないと・・・」

愛してる、って言ってちゅーしてくれたら放してあ・げ・る」

「ちょ、そんなセリフ二次元でしか聞いた事ありませんよ?!」






欧米では普通ですよ?

なんだか菊がいつも部屋に籠って何をしているのかが解った様な気がして少しへこんだ。

でもいいんだ、そういう処も全部含めて私は菊が大好きなんだもん。





「と、とにかく腰・・・、離れましょう?」

「だーかーらー、ちゅーして!」

「・・・・・・・・・」

「・・・」

「・・・・・・、私だって男ですよ?忘れてた訳ではないですよね?」





菊の黒い瞳が猫のように光った気がした。

刹那、菊の右手によって強制的に上を向かされる。

日本男児、恐るべし。





「男は狼なんですよ。ね、

「うん」

「そんなにくっついて何でもないと思っているんですか?挙句の果てに誘ってくるなんて」

「うん・・・我慢できない?」

「出来ない、じゃなくてしません。私とラブラブしたいんでしょう?」

「ん」

「愛していますよ、





まだ昼間なのに。

日本人は一旦糸が切れると何をするか解らない。

でも、そこがイイのかもしれない




End


日本人は糸が切れると、やることが極端だよねって話。

もっとよく考えれ〜って感じです。

が、割と理性に勝てない菊は好き好き!!

モドル