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Over the sidewalks Running away from the streets we knew .
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I
ndex
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気
ま
ま
な
猫
と
ノ
ス
タ
ル
ジ
ッ
ク
な
夢
を
気ままな猫とノスタルジックな夢を
22時26分
あと少しで日付が変わる。
言い換えれば、あと少しで彼の誕生日がくる。
どうしても一番に祝いたくて迷惑を承知で部屋の扉を叩いた。
「ロックオン、ちょっと時間ある?」
鍵の掛かっていない部屋の扉を開けると
ロックオンはベッドの上に座り、普段は見せないような真剣な顔をして考えこんでいた。
思いつめているかの様にも見えたが彼はの姿を認めると
すぐに何時もどおりの優しい顔になった。
詮索を許さない、そんな笑顔。
「邪魔したかな?」
「いや。それよりどうしたんだ。眠れないのか?」
「ううん。これ、付き合ってくれないかな?」
「酒か。いいね、丁度そんな気分だったんだ」
「良かった。誕生日、一番に祝いたかったの」
++
「今日はマジでありがとな」
「あーいいのいいの!あたしがしたかっただけだから!」
はグラスを片手に快活に笑う。
体に酒が浸入してきた事がみてとれる程、普段は白い肌が薄桃色に染まっていた。
艶めかしい体に思わずみとれてしまいそうだ。
「………なぁ。少しだけ、嫌な話…聞いてくれるか?」
「ん、聞き流す程度に聞いてあげる」
「はは、それはありがたい」
「真剣に聞いて欲しいならそう言って?男の本音なんて」
「聞き流すくらいが丁度いい。俺が昔言ったんだよな」
「そう。だから、聞いたら全部忘れてあげる」
「…本当に助かるよ」
酒は数を飲めば良いってものじゃない。
沢山飲めるから大人って言うわけでもないし。
寧ろ、自分のペースが分かっている方が良い。
そう、分かってるけど今日は何だかお互いに凄くピッチが早い。
まるで競いあっているみたいに。
話も一段落ついた所で最後の一章瓶に手を出した。
私が持ってきたささやかなプレゼント。
「甘口が好きなんだな」
「うん。辛口の方が良かったかな?」
「いや。どっちでも構わないさ。と一緒に飲めるなら」
甘い言葉を吐けるのも酒の効用?
だとしても頬が緩むのを押さえられない。
「そういう甘い言葉はシラフの時に言って欲しいな」
「おいおい、俺はまだ酔っちゃいないぜ」
「そう?本気にしちゃうよ?」
「どうぞ。俺は本気でお前はイイ女だと思ってるからな!」
「わーィ。ロックオン大好きー」
棒読みかい、とツッコミを入れながらおかしそうに笑う。
「どうせなら愛してる、の方でお願いしたいね」
「えぇー?」
「なんだよ。駄目か?」
「んー。愛してるって言ってくれたら良いよ?」
段々変なテンションになってきている。でも悪くない。
「本気で言ってくれないと駄目なんだからね?」
「…お前……可愛いなぁ…」
「ほら、早くぅ」
「…それはちょっと違うような気がするけど…まぁいいか。」
目を閉じて口付けを待っている彼女は恐らく完全に酒に酔ってしまったのだろう。
ほんのり芳るアルコールの香りとの甘い匂いに誘われる様に
彼女の肩を抱き触れるだけのキスをした。
「…まだだめ」
「っ!おぃ…!」
に頭を押さえ付けられて半強制的に舌を絡められた。
これは、普通逆なんじゃないか?と頭を霞めるも、酒のせいか羞恥のせいか。
潤んだ瞳と目があったらもう誘惑には勝てない。
+++
「ぁ、ん…ずっとね、ずっと言いたかった」
「何を?」
「好き、だって。ぁぅ…、そ…んな、動かないで…」
「無理言うな、って」
「ゃ、っ…!ゃぁ!」
左手で私の髪を撫でて耳元で大丈夫、と囁かれると思わず腰が浮いた。
緩やかに始まる律動。快感のせいででもう矯声しか出ない。
「なぁ、さっきの…本気なのか?」
「…何が…」
「好きだってやつ」
シーツを掴んでいた手を取り、の上体を起こすとロックオンは
を自分の脚の上に座らせた。
「――ッ!!」
より深い所まで彼自身を感じて、一瞬声を詰まらせたが
首に腕を回して何とか体制を、理性を保つ。
「大丈夫か?」
「ん、平、気…」
「何か、タイミング逃しちゃったけどな…」
「ん…」
「愛してる」
「ッ…!」
「く…そんなに締めるなよ」
「も、一回…言って?」
「何回でも言ってやるさ」
君だけを愛してる。
「あーあ。結局、日付変わっちゃった」
「そうだな」
「0時丁度にお祝いしたかったのに」
「んー、でも中々良かったぜ。やりながら迎える誕生日ってのも悪くないな」
「なに一人で艶々してんのよー。こっちは酷い目見たって言うのに…」
「満更でもないくせに」
「うるさい。来年は普通に祝うからね!」
「はいはい、よろしくお願いしますよ」
「あと、しばらく禁欲ね」
「な…!」
無茶言うな、と焦るロックオンを見ていると何だか凄く気分がいい。
さっきまでとは正反対、形勢逆転だ。
「ロックオン」
「ん?」
「誕生日、おめでとう」
両手で彼の顔を包み、そっと触れるだけのキスをして。
「ねぇ、愛してるって言って?」
「愛してる」
「もっと…全然足りないんだから」
「…案外、甘え上手なんだな」
「ロックオンだからだよ。ほんとは、結構恥ずかしいんだから」
「そうか……嬉しいな」
今度は深く互いを求めるキスをして。
来年も再来年もずっとこうして祝えますように。
心の隙間を埋めるように求め合って、私達は居ない神に祈った。
End
キリリク33333、ロックオンで甘夢、出来れば裏とのことで気持ちばかりの裏表現を(笑)
もう、シリアスなんだか甘いんだか。
ちょうど刹那がお誕生日だったのでロックオンも便乗してお誕生日夢です。
1ヶ月ばかり遅いですがww
それでは、キリリクありがとうございました!