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I’m gonna hold you ’til your hurt is gone.
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I
ndex
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「もうさ、腹の探り合いとかやめようよ。
あたしはあなたが好きだし、あなたもあたしの事スキでしょ?
それでいいと思わない?」
雨続きだった夜が明けたとき、
毅然とした態度で彼女は俺にそう言った。
長い間続いた、友達以上恋人未満に幕が下りようとしている瞬間だった。
― トモダチ以上コイビト未満 ―
「すっごい自信だね」
「まぁ、あたしもそんなに鈍くないっーか」
「なるほど」
「で、どうなの?」
「なにが?」
がふいに視線を下にずらした。
うん、これはちょっとまずい。
怒らせた。
「こんなに熱烈な告られかた俺様ハジメテ」
「そりゃアンタみたいな読めない人に本気になる女なんて居ないでしょ」
「うわ、そーゆー事いうかねぇ…」
「ねぇ、いつまでとぼけるつもり?そういう所、佐助の悪いトコだよ」
「うん、解かってはいるんだけどね」
「じゃあ直しなよ」
「え、なに?こういう所に惚れたんじゃなかったの?」
「は?悪いところだって言ったんだけど。聞こえなかった?」
聞こえてたけど、と心の中で返事を返す。
「すぐムキになる所はの悪い所だと思うね、俺は」
「え、なに?こういう所に惚れたんじゃなかったの?」
ほら、きたオウム返し。
そうやってすぐムキになる。
「悪い所だって言ったんだけど、聞こえなかった?」
だからわざと俺もさっきのの台詞を繰り返す。
普段なら絶対見せないような鋭い目付きで睨まれて内心苦笑する。
しばらくの間、の鋭い視線を甘んじて受けていると、
左手でこめかみを押さえてが深く、長く、息を吐いた。
これはが自分を落ち着かせるときによくする行動。
そしてこれは、俺も本当に困ったときによくする行動でもある。
「まじめにさ…」
は気づいてないかもしれないけど
少しずつ、喋り方とか行動が俺に似て来てるんだよね。
考え方とかそういうのも全部ね。
「俺はが好きだし、も俺が好き、って事でイイんじゃない?」
雨上がりの空が、ぼんやりと明るくなってきた頃
初めてが泣いた。
安心したって言って、泣きながら笑うその手を取って
いつもより少し優しく慰めた。
たった今、長く続いた友達という関係に幕が下りて
全く新しい関係の幕が上がった。
End
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大変おまたせいたしました。やっと更新です!!
忙しさにかまかけて数ヶ月放置してましたね。
ハイ・・・。
電車の中でコツコツ書いてました。
意味が解からないかた、申し訳ないdeath。
モドル