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Life is not worth living without you.
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I
ndex
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「おかし」
「しか」
「かかし」
「し、しみ」
「みずむし」
「し、し・・・・・・"し"ばっかりずるい!!」
明るい声でキレるあたしを笑ったのは神くん。
電車待ちの駅のホームで、あたし達海南ズはかなり暇を持て余していた。
だから、しりとりなんて始めてみたんだけど、中々に相手が悪かったらしい。
遊ばれるだけ遊ばれて終わってしまったわ。
しかも、電車が来るまで大体あと20分。事故だってさ。
そんで、電車乗ってから、1時間ほどの所が目的地の、練習試合校。
私立なんだからバスでも使えばいいのにね!!
― しりとり ―
「ノブー!バリチッチしよう!!」
「ばり・・・なんスかそれ?」
「え!?知らない!?昔テレビでやってたんだけど・・・」
「初耳だ・・・・多分」
「♪ちっちっちっち、ばりちっち、1!・・・・ってやるんだけど、知らない?」
「あ、ああ!!いっせーのーで、イチ!!とかいう奴ですよね!」
握った拳をあわせてノブが、グッと右手の親指を立てた。
「あ、ああうんそれ!」
「でもテレビでやってたのは知らねーなぁー・・・。
あ、これあれッスね!!ジェ・・・・・・・・なんとかギャップ!」
「ジェネレーションギャップ・・・?!」
「ソレだ!!」
ずーん。
あたしの気持ちに効果音をつけるならこんな感じ。
そっか、古いんだこれ・・・。歳の差1歳って結構でかいんだね。
「神くんと牧さんは知ってますよね??」
「さぁ・・・?あんまりテレビは見ないからな」
「見てたけど、記憶にないね」
「牧さーん、この人絶対嘘ついてますよね?」
「だろうな。無駄に楽しそうだ」
「鋭いですねぇ牧さんは」
「ほら、やっぱり嘘ついてた!信用なくすよー?」
「大丈夫、損をする嘘はつかないから」
うわ、ヤな笑顔!!!
もういい、放っておこ、こんな人!
・・・・・・。
「こなぁぁぁ〜〜〜ゆきぃぃぃ〜〜〜〜」
放っておいたつもりが、逆に放っておかれた哀れなあたし。
あーみんな楽しそうだなー
もう、歌っちゃうんだから!!
・・・ん?デカイのが一人消えた??
「知ってた?かまってちゃんも、嫌われちゃうんだよ」
「うわっ!?」
「くッ・・・!」
「わ、笑いたければ笑いなさいよもう!あー驚いたー・・・」
心臓に手を当てて思わず鼓動を確かめるあたし。
一人ぐれてたのに、後ろから急に来るからびっくりした。
思わずビクッと身体が跳ねちゃいました。
「グレててもいいことないんじゃないの?」
「嘘つくより?」
「場合によってはね。だってどうすんの?もう電車来るよ」
「・・・ほんとだ」
「一人でいる?」
「イヤです」
「じゃ、行こう」
「はーぃ」
チカチカ光る電光掲示板の下、みんなの下へ戻ると猿みたいにノブが寄ってきて、
さっきアッチで何してたんスか?
って聞かれた。心配しててくれたなんて何て可愛い奴なのっっ!!
まぁ、その問いに「なんでもないよ」って答えたのはあたしじゃなくて神くんなんだけどね。
「なんかー神くん、ママみたいだね」
「置いてってもいいんだけど?」
「あら、優秀なマネジが居なくなったら困るのではなくて?」
「かわいくないなー」
「知ってますよぉー」
「じゃ、またしりとりでもしようか」
「今度は負けないから!」
「何度でも負けさせてあげるよ」
事故での遅れを詫びるアナウンスを聞きながら、しりとり再開。
向こうに着くまでに一回でも勝てたらいいな。
End
お久しぶりです!!久しく更新してませんでしたがやっと!やっと!!
久しぶりすぎて文章変ですけど(笑)こ、更新頑張りたいです。
ただ、神くんは意地の悪いしりとりしそうだなって思っただけです。
バリチッチ知ってますか?
モドル