* *  I love you more than life itself. * -   * * - ndex
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ぴんぽーん

ピポピポピポピポピンポーン

「リトー!遊びにきたしー!」




早く開けろと言わんばかりにベルを鳴らし続けるポーランド

2階から転げ落ちたのかと思う様な音を出しながら

リトアニアが階段を駆け下りてくるまであと数秒。






「もう!ベルは1回だけって言ったでしょ!」

「だってリト遅いしー」

「しかも今何時だと思ってるの!?夜中の1時だよ!?近所迷惑…」

「なーなーリトー俺ちょー腹減ったしー。何か美味しいもの!」

「もう!分かったから少しは俺の話も聞いて!」






聞いてるしー、なんて言いながら冷蔵庫漁られてもまるで説得力ないんだけど。




「・・・そこには入ってないよ。ほら机の上」

「わォ!なんか用意してあるしー!なんでわかったん?超・能・力!?」

「何となく今日はポーランドが来そうな予感がしたんだよね」

「さすがリトだし!!褒めて遣わす!」

「ははは・・・」






どうして君は豪華なもの等何一つとしてないのに、そんなに嬉しそうに食べてくれるんだろう。

そんなに喜んでくれるのなら、もっと気合い入れて作っておけばよかったかな。






「なんかリト、一人でニヤニヤしてて気持ち悪いしー」

「ひどっ!」

「事実だしー」

「もういいよ・・・。それより、それ美味しい?」

「もちろんだし!!」

「そっか、それならよかった」

「またニヤニヤしてるしーキモッ」

「うわぁぁあ酷い!今のは流石に傷つくよ! 美味しいって言うから、ちょっと喜んだだけなのに・・・」

「はぁ?そんなん当たり前だしー。
リトの料理がマジ美味いとか常識レベルっていうか?フランスにも負けんよー。
・・・いやだからそんなにニヤニヤしないで欲しいし!気持ち悪いからマジで」





本日3回目くらいの気持ち悪い発言は流石の俺もへこむってば。

でも、一番美味しいなんて言ってもらえるなんて感無量って感じ。

ほら、また気持ち悪いとかいう!

だけどまぁ、嬉しいから全部スルーしてあげようかな。






「そういえばこんな時間に来るなんて、何か大事な話でもあるの?」

「あるわけないしー」

「えぇえ?ないの?じゃあ何しに来たのさ」

「リトのご飯食べてー、一緒に寝るため?」

「なにそれ!?」

「いいじゃん」






ごちそうさま。

と食器を片づけて、彼は迷うことなく暖炉の前に陣取った。

上着に手をかける姿を見て、俺はすぐに部屋を出た。

暖炉の前で服を脱ぐのは着替えを持ってきて、って事。

それはもう不思議なことに、気がついたら暗黙の了解になっていた。

その後しばらく暖炉の前で他愛もない話をして、さっきまで自分が寝ていたベッドへと入る。

小さい頃からの習慣というのは恐ろしいもので、

こんなに大きくなっても寝るときはいつも一緒の布団だったりする。

唯一変わった点といえば、俺がいつ毛布を取られても良いように

近くに毛布を用意済みだという事。






「なんかリトの匂いがするし」

「え?あ、そう?昨日洗ったばっかりなんだけどな・・・」

「別に洗わんでもいいし」

「なんで?」

「さてなんででしょー?おやすみ!」

「え、理由は!?」

「ポーランドルール発動ですべて無効!リトは全て忘れるー」

「い、一方的すぎる・・・」






何時もの事ながら、あまりの一方的さにため息が出た。

ずるいよ、ポーランドルール

いつもいつもそうやって都合の悪そうな事から逃げてる気がするし。

ポーランドルールがあるならリトアニアルールがあってもいいんじゃないの?

そんな事を悶々と考えていたら、ふとポーランドが目を開けた。






「・・・もう、なんなん?そんなに見つめないでくれん?寝れないなら手ぇ繋いでやるしー」

「っていうか誰のせいで」

「はい、お手!黙って寝るし!」






結局にして逆らえない俺。

いつからかしなくなったけど、「手をつないで寝る」のは小さい頃の習慣だったね。

そして眠りの世界に落ちていくのも、ほぼ一緒くらい。

たぶんそれは、今日も例に漏れず。




おやすみ、また明日




おしまい

トーフェリだと言い張ってもいいですか。
逆でもいいけどトーフェリ書くつもりだったのさ。
でもなんかまるで逆。笑
それでも好きだから別にいいけど(末期

モドル