* *  Over the sidewalks Running away from the streets we knew . * -   * * - Index
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雨のメロディ





雨の音で目が覚めた。おまけにとても寒いし体が妙にだるい。

結局、なにも思いつかないまま朝が来てしまった。

しかもだ、こういう大事な時に限って寝過してしまうのはどういう訳なんだろう。

私の腕時計はちょうど8時を回った所を指していて。

ちょっと前なら8時と言えば早起きの部類にはいるはずだったのに、

今この世界においては8時と言えば昼になる。



「・・・ハァ・・・・」



絶望した。

もうほんっとうに絶望した。

どこかの漫画の先生みたいに叫びたいくらい絶望した。

あまりにも自分が馬鹿すぎて言葉も出ない。

本日何回目になるとも分からない溜息を吐いて、私は項垂れながら部屋を後にした。

諦めが悪いっていうのは分かっているけれど、やっぱりどうしても諦め切れないのが私の性なのか、

自然と足が馬屋へと向かっていた。

この雨だし、もしかしたらまだここで足止めを食らっているかもしれない。

そんな淡い期待を抱きながら早足で歩きづらい砂利の上を懸命に歩いたが、

そこはやはり予想していた通りの光景だった。

ただ一つ違うのはそこには到底いるはずのない人物がいたってこと。




「随分遅いお目覚めだな」

「・・・起こしてくれてもよかったじゃん」

「勝手に部屋に入るなって言ったのはアンタだろ?」

「・・・もう、こんなときばっかり」




ここで私が政宗を責めた所で状況は変わる訳もないし

終わってしまった事は仕方がない。

自分でも不思議なくらい冷静にそう思っていた。

もしかしたらそれも雨のせいなのかもしれない。




「っていうか、なんでこんな所にいるの?」

「国境付近まで送って行った」




それは嘘だ。

だってこの雨なのに全然濡れてない。

でもきっとそれなりに長い時間この場所にいた事は確かだと思う。

本人は気付いていないだろうけど、鼻の頭がちょっと赤い。




「いつまでもこんな処に居たら風邪ひいちゃうね。帰ろうか」




昨日あんな事があったから、もしかしたら引き留めに来てくれたのかもしれない、なんて。

思い違いかもしれないけど、もしそうだったとしたら嬉しいな。

そんな憶測をしているとどうしても顔がゆるむ。

さっきまでのお葬式の様なテンションが嘘みたいだ。




「私って、つくづく単純だよね〜」

私の半歩先を歩く男が肩越しに振り返る。

何か言いたそうな顔をしているのに、何も言ってこないのはどういう事なんだろう。

・・・・・・ま、どうでもいいや。




「ねぇ、今からでもごはん食べれるかな?」

「おぅ、ちょうど昼飯時だから大丈夫だろ」

「やった〜!お腹ペコペコなんだよねぇー」




そんな他愛もない話をしながら歩く。

いつも通りの平和を取り戻したような気がした。

たとえそれが、ほんの一時の物だったとしても。








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意外とあっさりここ通過しましたがまあまた後で・・・ごにょごにょな予定です。
仕事忙しくて更新がままなりません。すみませ・・・!
できる限りがんばって更新します。



モドル