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Over the sidewalks Running away from the streets we knew .
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I
ndex
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心
か
ら
の
愛
を
君
に
捧
ぐ
経済特区・日本
この国の春は桜が綺麗だ。
テレビを点ければどの局もこぞって桜開花レポートという
桜前線の北上を追った特番をやっている。
今年も例年通り、テレビで何となく桜を見て終わる予定だった。
……それなのに。
「ドキッ☆男だらけの花見大会―!!!」
「イエーイ!!」
放課後、双子に無理やり連れてこられた河川敷で待っていたのは
いつものメンバーだった。
トリニティ3兄弟とロックオン、ティエリア、ソーマ
クリスやフェルトは何か急な用事があるらしいとティエリアから聞いた。
守秘義務があるからそれ以上は言えないらしいが。
「えー、ではまず初めに……刹那、誕生日おめでとう!!」
「おめでとーう!」
ロックオンの声に続いて、7人が声を揃えて叫んだ。
周囲の花見客が振り返るのも気にせずに口々に祝いの言葉を述べてくれる。
「記念に僕とヨハンさんでケーキ作ってきたんだ」
「俺達はフツーに色々買ってきた…よな?」
「無論だ。趣味に合わないかもしれないが…。私には男が好みそうな物など検討もつかない」
「あたしのプレゼントは開けるまでのお楽しみねッ♪」
正直、言われるまで誕生日なんて忘れていたのに。
いい意味で裏切られたような、不思議な気持ちだ。
……涙が出そうだと思うのは、きっと桜が綺麗だから。
「お前もなんか言えよ!主役だろーが!」
ミハエルに背中を叩かれてハッとし、我に返る。
「……俺の誕生日は、明日だ」
「えー!!?ちょ…!えぇ!?」
「オイ!ロックオン!!テメェ!」
「まてまてまて!!!そんなはずは…!本気で言ってんのか!?」
「…っ、冗談だ」
皆の必死な様子が可笑しくて思わず笑ってしまう。
それでも不満を言いながらも、笑って許してくれる。
これも桜の魔力なのかもしれない。
「ありがとう」
照れたり、素直に喜んだりするのは柄じゃないと思っていたから
こういう時どうしたらいいのか解らないけど
多分、皆には伝わってる。
花吹雪で視界が白く染まった。
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モドル