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Life is not worth living without you.
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I
ndex
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女なんて黙っていても向こうから寄ってくるものだと思っていた。
― かけっこ ―
「なぁ花形」
「何だ?」
「ヤバいんだけど」
「は?どうした藪から棒に」
机に頬杖をついて、藤真は無表情で教室の隅を指差した。
その指の先、一番後ろの席には友達と楽しそうに笑っているがいた。
「がどうかしたのか?」
「バカ?」
苛立たしげに息を吐いて藤真はどかっと椅子の背にもたれかかった。
「どう考えても向うからは寄って来てくれなさそうなんだよなー」
追いかけるのは性に合わないんだよね。
そう言ってチラ、と後ろを振り返りを見た。
藤真の視線に気がついたのか、は彼のほうを向いてにこりと笑った。
「あいつ今俺に笑いかけてきたぜ。もしかして脈あり?」
「あー…まぁそうなんじゃないか?」
「やっぱり?」
妙に自信に満ちた顔つきの藤真を目の当たりにして花形は何だかもう
真面目に話しを聞いていた自分が馬鹿馬鹿しくなってきた。
「お前がそう思うならそーなんだろうよ」
「なんだよ、その投げやりな態度。花形のクセに」
「お、予鈴だ。じゃあ俺次移動だから。頑張れよ」
「おー」
黄色い声援が飛び交う中、藤真はベンチに座りコートにいる選手を見ていた。
集中力のない奴等はチラチラと黄色い声援を飛ばしている女達を気にしていて、
何度言っても治らない奴は治らない。
「ごめん、邪魔」(営業スマイル)
なんて言って勢い良く体育館の扉を閉めてしまいたい衝動にかられるがグッと我慢した。
「一志、お前ちょっとドア閉めてきて」
「は?」
「俺が行ったら絶対アイツ等喜ぶから」
「だからって何で俺が…」
「じゃあ誰か身代わり連れて来い」
「……」
心底困り果てている長谷川を他所に藤真は扉付近に集まっている野次馬達に目をやった。
あの中にが居れば良いのに。
そんな事が一瞬頭をよぎった。
「…藤真?」
「ん?」
「誰か探しているのか?」
無意識というのは恐ろしいもので、視線が勝手に彼女を探していた。
「誰が何を探してるって?勘違いも……っ」
見つけた。見つけてしまった、の姿を。
友達の付き合いで来たのか落ちつかなさそうに辺りを見まわしている。
「一志、やっぱりいいや」
視界の隅にばっちりを映して藤真は長谷川の肩に手を置く。
「俺もコートに入る」
藤真がコートに入ると黄色い声援の勢いが増した。
これでが少しでも自分を見てくれればと思った。
好きな人の前だからといって無駄に張りきるなんてバカみたいだと思っていたけど、
少しだけそいつ等の気持ちが解った気がした。
追いかける側の気持ちが。
「さぁ気合入れていくぞ!」
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コレより先、格好いい藤真サマが好きな人は見ないのを進めます!
普通の男のコな藤真サマが好きだわーvvって言う人はどうぞ★
モドル