* * Life is not worth living without you. * -   * * - ndex
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ホームルーム運営委員の俺は先生から席替えの全指示を任されて


今、教卓に立っている。


黒板に40個の箱を書いて席替えの手順を口頭説明。


今回の席替え方式はくじ引きじゃない。


始めに男が教室を出て行って、その間に女が自分の席を決めて……云々って奴。


わざわざくじ引きじゃなくて、こんな面倒くさい方式にしたのには訳が有る。


こっちの方がの隣になれる確立が高くなるから。


っていうか、なるし。








― かけっこ ―






「あいつもこいつもあの席を〜ただひーとつ狙っているんだよ〜♪っと」










女達が自分の席を決めている時、廊下にいた俺とマイフレンドはご機嫌で


カラオケ大会をしていた。席替えって言ったらやっぱこの曲だろ!











「そーいえばお前、好きな人とか居るんだよな?」


「あぁ」


「マジ?隣になれると良いな!ソイツが何処行くか予想ついてんのか?」


「バッチリだ」











さすが藤真!なんて驚かれると俺もすこーし鼻が高い。


まぁ実際、予想なんて全然ついてないけど。


てゆーか必要無いし。


女の友達にが何処行くのか教えてもらうから。


え?セコイ?使えるものは使わないとな!















「よろしく」


「あ、こちらこそ…」










心の中でガッツポーズを決めて俺はにっこり微笑んだ。


異常に驚いているが不思議で仕方なかったけど、


今はあえて気にしないでおくことにした。










うちのクラスはテストごとに席替えをするから、


次の席替えまでの期間は夏休みを挟んで残り2ヶ月半。


ここからが俺の本当の正念場。
















モドル