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I’m gonna hold you ’til your hurt is gone.
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I
ndex
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「殿は不思議でござるなぁ」
機械的に団子を口に運びながら幸村さんが零した言葉。
「失礼かもしれぬが、少し戦国の世に似つかわしくないというか…」
それに少なからずドキッとしたのはきっとあたしだけではないはず。
顔には出てないけれど、絶対政宗も焦ったと思う。
だって、あたし今川家の隠し子って事になってるみたいだし。
― 嘘と青と凛 ―
人口密度の高いこの部屋に居心地の悪さを感じはじめて、
そっと戸を少し開けると、生暖かい夜風が吹き込んだ。
蝋燭の炎が揺れる。
今川の隠し子なんて変な設定の所為でさっきから質問攻めにあってるあたし。
あーあ。もうやんなっちゃう。
眠いし、早く寝たいな。
「ねぇ、”コレ”いないの?」
ぐっ、と佐助さんが親指ならぬ小指を立てた。
こ、小 指 を 立 て た !!!!!!?
古ッッッッッ!!!!!!!
80年代かYo!!
なんだよそれ?!そんなリアクションが今の若者に通用すると思ってんのかYo!
ありえないYo!!歳バレるぞ!!
…………って、今戦国かぁー…………。
野暮でした……………・。
「いませんよぉ」
心のうちを見せないように、ニッコリと満面の笑みを浮かべる。
すると、ふーん、なんて興味無さそうな声が返ってきた。
興 味 な い な ら 聞 く な よ !!!!
「なんだ、マジでいねぇのか」
「居ませんがなにか?あんまり心の傷をえぐらないで下さる?」
「Sorry」
あ、くそ!政宗のやつ、人を鼻で笑いやがった!!
彼氏の一人もいねぇのかよ、って絶対思ったねコイツ!うーわームカつくっ!!
「なんだか惨めになってきた…」
「なに、恋人など居なくても問題はないさ!な、佐助!」
「んーーー、まぁそうだね」
何だか煮え切らなさそうな佐助さん。お前と一緒にすんじゃねえよ的な感じかしら?
あたしから見た感じ、佐助さんは結構経験ありそうだけど、幸村さんはウブそうって感じかな?
あーでも昔の人は「女の扱いもたしなみの一つ」だったみたいな事聞いたし、そうでもないのかな。
え、でもあれで遊んでたら嫌だなぁ…。
うーんでも、そんなのどうでもいいかな…。
「あのぅ…あたし、寝てもいいでしょうか…?」
ちょっと言い出しにくいけど、眠気には勝てなくて、ついに口をついて出たギブアップ。
「…じゃあ、これでお開きという事で」
「ああ、悪かったね。遅くまでつき合わせちゃって」
「いえ、別に。こちらこそスイマセン」
部屋の外に構えていた使用人に連れられて部屋を出て行く
佐助さんと幸村さんの後をついていこうとあたしも、着物の裾を払って立ち上がった。
「お前はちょっと残れ」
「なんで?」
政宗の隻眼としばらくにらめっこ。
彼の雰囲気と、目が物を言わせぬ色を持っていて
あたしは大人しく彼の前に腰を下ろした。
「甲斐になんて行かせねぇからな」
「は!?何で!?」
「何でもだ」
「意味わかんないよ!さっき政宗、そのうちって言った!!」
「いいか、お前の世界ではどうか知らねぇが、ココでは俺の言葉が絶対だ。意味は解かるな?」
「…解かるけど…わかんない」
なんだか、こっちでの生活に慣れてきて忘れかけてた事だけど
今は戦国で、ここは政宗のお城で、あたしはただココに置いておいて貰ってるだけの存在で。
甲斐に言っちゃ駄目だって言う理由は解からないけど、政宗がそういうなら従うしかないのかな…。
「幸村さん達には、もう会えないの?」
「さぁな」
「………ばか」
「変な気起こすんじゃねぇぞ」
「おやすみ」
自分でも驚くような速さで部屋を出て、暗い廊下を早足で歩いた。
コッチに来て、初めてここのお城の人以外の人にあえて嬉しかったんだけどな。
しかも、あんな格好よくて、面白い、ちょー有名人だし。
お友達になれると思ったんだけど…。
あーチクショウ。ムカついて涙出る。
政宗に反対されたくらいで諦めるあたしじゃないから!!
理由も教えてくれないで反対するなんて大人として間違ってるもん!!
よし、早く部屋に帰って一人対策会議だ!!
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お久しぶりです!!お話よく覚えてなくて困りました(笑)
このお話の感覚を忘れました。
なんだか痛くて読み返せません(>д<;)
設定ミスに気づいたらボチボチ直すかもしれません。ごめんなさい。
もっと佐助達と絡ませたかったんだけどな…。
モドル